2024/06/22『贅を堪能する 大人の列車旅』に写真を提供しました!

ライブハウスでの写真の撮り方【YouRaw@目黒鹿鳴館を撮ってきた】

撮り方
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どうも、YouRawのオフィシャルカメラマンを務めたろべ(robe_photo_r11)です。
YouRawさんの撮影は3回目、オフィシャルカメラマンは2度目です。

毎度ライブを楽しみつつ、撮影も楽しむ一石二鳥な感じですが、かっこよく撮るコツが分かってきたので備忘録も兼ねて撮り方をご紹介します!

ライブハウスという完全屋内、そこでスチル撮影をしたい!頼まれた!方向けの記事です。
動画撮影は一切触れてませんので悪しからず!

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管理人・ろべの経験値

ライブハウスという完全屋内、照明が暗い中での写真撮影の経験値としては、少ないですが以下2件をしたことがあります(請け負ったとは言えない)

  • 友人の結婚式二次会をカメラマンとして撮影
  • YouRawさんの目黒鹿鳴館での撮影(2018年)

とはいえ、それなり?の結果と反響はあったので、いい経験させてもらったと思ってます。

今回は完全にカメラマンスタッフとして撮影

ワンマンライブではなかったので、リハ風景とかの撮影はなかったですが、それでもプレッシャーはそこそこあります。

現場到着、オールエリアパスを受け取って簡単な打ち合わせ。
機材準備をしてライブハウス外観やキーになる風景も撮影。

オールエリアパス

今回の会場は目黒鹿鳴館。
昨年閉館の予定でしたが、ビルオーナーから「移転が決まってないならもう1年いても大丈夫!」ということでアディショナルタイムが与えられた伝説のライブハウス。
去年、LUNA SEAもライブしてましたよね。

こんな由緒正しい目黒鹿鳴館でのラストライブなので、しっかり鹿鳴館を撮らねば!と撮影に臨みました。

欲しい写真のヒアリング

自分が撮りたい写真ではなく、撮って欲しい写真はなにか、これがオフィシャルカメラマンの重要な点です。
今回の例で言えば、

  • アー写
  • メンバーショット
  • 各ソロショット
  • (トリだったので)終わった後のオーディエンス含めた集合写真

と3点のご要望をいただきました。

このご要望を満たすために機材を選定します。

カメラは2台持ち、レンズは超広角から200mm

カメラ2台!

カメラは1台でも問題ないですが、

  • カメラ不具合のときの保険
    動かない!とかは経験ないですが、マルチコントローラーが取れたことがあるので・・・
  • 望遠と広角を分けて置くことでスイッチングができる

という小心者と実用性を兼ねて2台持ちとしてます。
結婚式の二次会の撮影のときも2台持ちにして保険をかけました。

レンズは明るいズームで超広角から望遠までカバー

レンズについては14mm~200mmをカバーできるように

  • SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | ART
  • RF24-105mm F4L IS USM
  • RF70-200mm F2.8L IS USM

と、大三元・小三元ミックス。
これに狙いがあって対角魚眼も追加して持っていきました。

  • SIGMA 15mm F2.8 EX DG DIAGONAL FISHEYE

アクセサリ系

他に予備バッテリー、ブロワー、レンズペン、アー写用にクリップオンストロボを持っていきました。

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これらをレンズを入れておけるポーチに入れてフロアを動き回りました。

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ライブ鑑賞用イヤープロテクター

これは個人の判断になりますが、耳を守るプロテクターも今回導入しました。
毎度ライブの帰りは一時的に耳鳴りと難聴になったので、なんとかならないかな・・・と探していました。

私も好きな打首獄門同好会のグッズにもあり、ライブをする側としても耳を守ろう!と発信されています。

今回私が導入したのはクレッシェンド Music20。
音のこもりもなく、きれいに聞こえるけど音量だけ落とすというもの。
今回のライブでは耳鳴り・難聴が発生しませんでしたので、気になっている方は是非!

会場を把握して撮影!

会場を把握しないと、どんなレンズを使うか、画角は?動線は?というところを確認します。
目黒鹿鳴館はライブハウスの中では大きい部類。
最後列から一人のアップとなると200mmほどの焦点距離は欲しいし、ステージ全体なら70mmでも撮れる。

これが70mm
同じ場所から200mm

目黒鹿鳴館の場合、オールエリアパスがあると2階席からも撮影ができます。
2階席からだとオーディエンスも見られない角度や、奥にいるドラムも撮りやすくなります。

2階席からボーカルソロ
同じく2会席からドラムアップ

このように会場を把握できると色々撮影計画を立てやすくなります。

対角魚眼や超広角要らないのでは?と思いますが、最前列にいくと対角魚眼、超広角を使ってオーディエンスも含めライブの雰囲気も撮れます。

最前列から対角魚眼でライブの雰囲気も!

スイッチングできれば標準域でもアップ撮影ができたりもします。

この距離だから撮れる絵もある
楽器アップも良い!

会場把握することでいろんなイメージを膨らまして撮影に臨みましょう。

カメラの設定

  • 被写体ブレを避ける
  • ピントは外さないように
  • 限度はあるけどノイズは気にしない

この3点を抑えた設定にしています。
ブレについては狙ったもの(露光間ズームとかプレイの速さの表現とか)以外は失敗写真です。
ピントが合っていない写真も同じ。

というわけで意識した設定は以下のとおりです。

  • シャッタースピード重視
    1/100(バラード)~1/200(身振り手振り)~1/1000秒(ジャンプやダンス)
  • ピントは基本的にAF、コンティニュアスAF(サーボAF)、瞳AF、AF対象を人物に固定
    最近のミラーレス一眼カメラのAFはとても優れています。頼れるものは頼りましょう。
  • 連写モード必須
    メモリカードの限度はありますが、とにかく連写して「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」作戦が大事!
  • ISOは上限6400くらい、ズームしてF値が5.6になるようなレンズならISO上限8000くらいに設定
    赤いライティングとかなら12800も辞さない考えで撮りましょう。

ダンス、ヘッドバンキングするような動きの速いグループは難易度も上がります。。。

注意点

ミラーレス一眼カメラならあまり気にしなくていいですが、カメラマンは音を出さないように気をつけましょう。

  • ミラーのある一眼レフカメラであれば静音シャッターの設定
  • カメラ操作音(電子音)はOFF
  • ピント合焦時の電子音OFF

オーディエンスは音楽を聞きに来ているのに、他の音はすべて邪魔です。
なんならカメラマンも邪魔。

なのでオフィシャルカメラマンとはいってもオーディエンス・音楽優先です。
なるべく邪魔をしないように、ご要望を満たす写真を撮るというヒューマンスキルも求められるので覚悟しましょう。

まとめ

職業カメラマンとしてライブ撮影しているカメラマンの皆様の大変さを実感しました。
今回、40分1本のライブ撮影をしましたが、メジャーアーティストになると2時間オーバーだったり、様々な演出もあったり、そもそも会場が桁違いに大きかったり。。。

やっぱりプロはすごい。

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