写真を趣味で撮っていると、友人・知人から「カメラマンお願い!」って依頼されることがあります。
安易に「いいよ~」と快諾できるほど甘くないです^^;
暗所での高レベルな人撮り・ブツ撮りスキルだけあってもだめ、失敗厳禁、その後の人間関係・・・もうガクブルです。
そんなハレの日の依頼をされた管理人の備忘録です。
結婚式関連の記事は他に2記事あります。ご参考まで!
依頼されたら・・・
まず断りましょう 笑
依頼される方は写真を趣味としてやっている、それを認知されていると思います。
そして撮った写真は依頼者に「いいね」と思われてます。
でなければ依頼しませんので。
それなのに断る理由とは・・・
- 責任重大
- 高いレベルで総合力が問われる
この2点ですね。
責任重大
とにかく、新郎新婦には一生に一度の機会です。
リハーサルもなく、やり直しも出来ず。
それでいて結果は出さなきゃいけません 笑
アマチュアが、軽い気持ちで受けていいレベルじゃないです^^;
高いレベルで総合力が問われる
結婚式もですが、2次会会場は基本的に薄暗いです。
薄暗いほうが雰囲気いいですから。
でも、新郎新婦(主役)は明るく見せます。スポットライトで。
これが曲者で、露出がものすごく難しい。
顔で測光して撮ると、雰囲気のいい会場が黒つぶれ。
かと言って逆にすると主役が白飛び・・・
で、ストロボを使うとのっぺり・・・
どうしたらええねん!!!
単に出席者なら新郎新婦、友人を撮ってパーティーを楽しむだけですが、カメラマンは会場の雰囲気や、新郎新婦こだわりの小物も併せて撮らないといけません。
だって全部ひっくるめて2次会、結婚式ですから。
というわけで物撮り要素もあるわけです。
完全に高難度の総合力。。。
プロって凄い・・・
というわけで、軽い気持ちで請け負って、出来上がった写真を見て青ざめる・・・
ね?断りましょう 笑
承諾したら
それでも、新郎新婦の強い希望があったら無碍に断れません。
そのときは、新郎新婦と「写真の出来については期待しないよう」に念押ししましょう。
お金を払ったプロに依頼したら別ですが、アマチュアは場数もスキルもありません。
奇跡写真が1枚あれば良い方だからね?と。
その上で、引き受けたら全力を尽くしましょう。
当日までの準備
- 会場の下見
まず会場は何処かを確認しましょう。
- 会場担当者、二次会幹事と打合せ
可能なら幹事グループと下見や打ち合わせに出席したいです。
会場の大きさ、明るさ、当日の流れ、イベントを把握できれば動きの先回りが出来ます。
さらに幹事と仲良くなることで、次はこれやるよ!というようなコミュニケーションがとれ、先回りがしやすいです。
しかも幹事を介して出席している皆さんに「カメラマン」と認知され、写真が撮りやすくなります。 - 会場や二次会の情報収集
下見ができない、打ち合わせに出席できない場合もあります(今回そうでした)
その場合は会場のHPで確認したり、個人的に下見に行ったり、できるリサーチはとにかくしましょう。 - 作戦を立てる(レンズ)
レンズの選択が難しいです。
100名入る大きい会場なら望遠が必要かもしれませんし、小さい会場なら超広角が必要かもしれません。
あぁ、あのレンズがあればヨカッタ・・・じゃ文字通り後の祭り。
リサーチして、想像力を駆使して、イメトレしてレンズを選択しましょう。 - とにかく手持ちの明るいレンズは必携!
とは言え、薄暗いことが多いので明るいレンズを。
F4通しの小三元を持ってますが、暗かったです。
RF 50mm F1.8 STMが大活躍します。これでもかってくらいに。
最新型は少し高額になりましたが、デジタル向け、STM付きと正統進化した模様です。
レンズなんて無いし・・・ダブルズームキットのキットレンズで・・・
悪いことは言いません。やめときましょう。。。
- 持っていない場合はサブスクもあり!
カメラのサブスクもいいと思います!
GooPassならワンタイムレンタルもできますし、明るいいいレンズを買うよりお手軽に使えます!
当日
- 当日は幹事組と同じ時間に会場入りしましょう。
そこで当日の流れ等の最終確認、会場の人(お店の人)にも「カメラマンです」と挨拶しておきましょう。
→動線の確保、幹事とのコミュニケーションでイベントの先回り等が可能になります。 - リハーサルの撮影
プラスでリハーサルを行うこともあるので、リハの様子もカメラセッティングも兼ねて撮っておきましょう。
- ゲストに挨拶
受付をして入ってきたゲストには「新郎(新婦)の友人で、本日カメラマンを担当する○○です。後で写真を取りに伺いますので、宜しくお願いします」等の挨拶を。
知らない人に無言で写真とられるのは嫌でしょう? - 撮影に専念!
カメラマンとして出席するなら、飲食は諦めましょう。
(今回引き受けた際は、写真仲間の親友が出席していて、時折タイミングを見て給餌してくれた 笑)
撮影のポイント
- 新郎新婦の写真は定番ショット
これは確実に。入場やゲストとの集合写真、ファーストバイト等 - 定番以外はゲストが撮らないアングルから
新郎新婦越しにゲスト等
- ゲストの様子も撮りましょう
新郎新婦の挨拶中のゲストの様子等
- ゲストだけのショットも!
新郎新婦から離れてゲストの写真も撮りましょう!
意識したのは「定番ショット」+「ゲストが撮らないような写真」+「新郎新婦から見えない場所の写真」の3点を撮ることです。
カメラの設定
- シャッタ速度優先モードで、1/60~1/125秒、ISO最大値12800(フルサイズ、APS-Cは6400)です。
ノイズより被写体ブレをさせない!ってことの方が大事です。
ピントだけは補正できませんから。。。 - 集合写真は三脚使用で1/60秒、ISO6400、F8で。
被写体ブレを起こさないギリギリ、パンフォーカスが重要です。
撮った写真は?
撮った写真は新郎新婦にどう渡すか、必ず聞いておきましょう。
- DVD等の光メディアに焼いて渡す
→定番ですね。 - googleフォト、flicker等の写真共有サイト
→限定公開もでき、ゲストにもDLしてもらうことが可能です。 - HP等で限定公開
→予めURLを決めておくことができます。私はそのURLをQRコード化して配布しました。
撮った写真はJPG撮って出しならすぐに手渡せますが、やっぱり選びたいですよね。。。失敗写真は必ず出てくるので(;・∀・)
RAW現像もするなら1周間~2週間時間を下さいと、予め伝えておきましょう。
納期厳守ですよ?笑
まとめ
- まず断る。プロが一番。
- 請け負うなら新郎新婦の欲しい写真を聞く。
- 出来については期待しないでね?等の断りを。
- 下見・打合せ・機材の準備を万全に。
- 幹事・ゲストには挨拶すること!
- ゲストが撮らないような写真を意識して!
- 設定はシャッタ速度優先!!
- 共有方法の確認を!
そして何より「おめでとう!」の気持ちは忘れずに!
頑張ってください!!