デジタル一眼を始めた方の多くは「ボケ」を使いたいと考えるでしょう。
そして本とかWebを漁ると出て来る専門用語「被写界深度」
今回は被写界深度について実験を交えて書いていきます。
被写界深度とは
被写界深度とは、ピントの合っている深さ(奥行き)のことです。
つまるところ、どこまでピントをあわせるか?です。
集合写真なら全員にピントがあって欲しいけど、下の写真みたいに「これだ!」って被写体以外はボカシたい・・・
下の写真は一輪のニッコウキスゲ以外はピントが合っておらず、前後の画がボケている「被写界深度の浅い写真」です。
これが前後の画にもピントがあっている「被写界深度の深い写真」だと、主役がわかりづらくなります。
実験
具体的にどういう設定をすれば良いのか・・・
実験してみましょう。
ダンボーをモデルに実験をしていきます。
ええ、こういうゆるキャラ大好きです。
よつばと!自体読んだことないのに・・・(いろんな写真家さんが撮ってて調べて買いました)
撮影データ
・Canon EOS Kiss X4
・EF 50mm F1.8~F22
・絞り優先モード(Avモード)
・ISO200固定
絞りは1.8~22まで1/3段ずつ絞っていきました。
これを見ると、絞っていくとだんだん背景にもピントが合っていくのが分かります。
F値の値が小さいと「被写界深度の浅い写真」=ボケやすい写真になり、F値が大きいと画面全体にピントが合う「被写界深度の深い写真」になります。
もっと光学的に解説した記事もあります↓
適正な絞り
ただ「ボカシたいからF値を最低に!!」って撮っていくと、本来ピントを合わせたいところも合わない「ピンぼけ」写真になってしまうことがあります。
例えば人の目にピントを合わせたのに、鼻はボケてる・・・というような。
じゃあ全部のF値で撮ればいい!ってなりますが、シャッターチャンスはそんなに長くなかったりします。
せいぜい3枚撮れれば長い方。
現場でそんなに細かく撮ってられないので、最初はレンズの最低F値から1段くらい(最低値がF3.5のレンズならF5とか)絞って撮って様子を見る。
そしてボカシたいなと思えばF値を小さく、もう少しピントの範囲を広げたいなと思えばF値を大きくすればいいです。
因みに風景(広角使用)であればF8で全体的にピントが合い(パンフォーカス、全ピン)ます。
また望遠でF値を小さく(開放で)撮るとボケやすいです。
逆に広角レンズはそもそも被写界深度が深いのでボケにくい特徴があります。
因みに今回のダンボー写真なら私の好みはF4.5です。
ボケすぎず、ダンボーの胴部のアマゾンロゴもピントが合ってる状態です。
まとめ
・ボカシたいならF値を小さく
・集合写真ならF値を大きく、F8~F11くらいがオススメ
デジタル一眼買ったら、やっぱボカシた写真撮りたいですよね~
いまは考えてF値をイジってますが、最初の頃はボッケボケの写真を量産してました 笑
適正な絞りを意識して撮ってみてくださいね!
めちゃくちゃ楽しくなってきます。
・・・問題はF値の低いレンズが欲しくなる、所謂「沼」に足を踏み入れやすくなりますのでご注意を 爆